アルコールの摂取が原因となりうる生活習慣病と予防方法

生活習慣病は日常生活に原因が根ざしていて、これを改善すれば必ず治ると断定しにくいのが特徴です。複合的な要因によって生じていることが多いため、原因となり得るもの全てに働きかけていくという考え方が生活習慣病の予防にも改善にも欠かせません。自覚症状があまりないのが生活習慣病の初期にかかりやすい疾患の特徴であるものの、症状を伴うような疾患に関してはがんや脳卒中、心臓病のように死のリスクすらあるものが多いのが特徴です。また、自覚症状がないような疾患が原因となって他の疾患を合併することも多く、個々の疾患のリスクファクターとして知られているものにも共通項が多いことも判明しています。そのため、生活習慣病全般に対して予防をしていきたいと考えたら、共通して行える取り組みがいくつもあります。その一つとしてよく話題にされるのがアルコールの摂取です。
社会的な関係を築く上で重要になるのが会食であり、様々な場面でビールや日本酒、ワインなどを飲む生活を送ってきているのが社会人の大半に供することでしょう。しかし、アルコールの摂取についてリスクファクターになることが判明しています。しかし、過度の飲酒でなければ問題はないという見解が広がっているのが現状であり、毎日大量のアルコールを摂取する習慣を作らなければそれほど高いリスクはないと考えて良いでしょう。飲酒の習慣がある人の場合には休肝日を設けて、身体が完全にアルコールに影響されていない状態を定期的に作ることが重要とされています。もちろん禁酒してしまうのに越したことはありません。しかし、社会生活を円滑に行っていくためには禁酒をするのは大きなハードルであるのが事実です。そのような点も考慮されて、せめて節酒を心がけることで生活習慣病にかかるリスクを下げるように呼びかけられています。

アルコールの摂取を控えるようにした方が生活習慣病の予防を行えるという根拠は主には疫学的なものであり、大量にアルコールを飲む習慣がある人ほど罹患率が高い疾患が多いことが示されています。しかし、因果関係についても厳密ではなくとも理解されているものが多いのが実情です。
アルコールの習慣的な摂取によって問題になるのは肝臓への負担であり、大量のアルコールを毒として認識し、アセトアルデヒドを経て酢酸へと分解する役割を肝臓が果たしています。しかし、肝臓が行っている仕事はアルコールの解毒だけではありません。タンパク質を合成したり、エネルギーを貯蔵したり、他の毒素の解毒を行ったりといった様々な役割を果たしている臓器であるのが肝臓の特徴です。アルコールの大量摂取によって負担がかかり続けていると、だんだんと肝臓の細胞が壊されてしまい、機能が低下してしまうことにつながります。生活習慣病の中にもアルコール性肝障害が位置づけられており、アルコールの大量摂取を継続した結果として肝機能の低下が見られてしまうことはよくあるのです。
肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、多少傷ついたとしても自覚症状が現れることはありません。日常生活の中で疲れやすくなったと感じるようになるのはアルコール性肝障害による症状としてよく知られているものですが、その自覚症状が生じた頃には既に重篤な状況にまで病状が進行してしまっている場合が多いのです。そのため、アルコールの害から肝臓を守ることでアルコール性肝障害の原因を断つことが欠かせません。そのために必要になるのが休肝日であり、十分に時間を与えれば肝臓は自然に修復されます。他の生活習慣病を発症してしまわないためにも、肝臓を労るように心がけて日常生活を行うようにしましょう。その基本が休肝日の設定です。

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